"ニューオーリンズ・トライアル"
日本でも来年の5月21日から裁判員制度がスタートしますが、アメリカの裁判制度である陪審員制度をテーマにした"リーガルエンタテインメント"。
原作がジョン・グリシャム(「ザ・ファーム/法律事務所」「ペリカン文書」)。
日本でも度々報道されますが、アメリカで多発する銃乱射事件。
その被害者の遺族が、銃器メーカーを相手に訴訟を起こす。
銃器メーカーの方は、勝たねばならならい裁判で評決を左右する陪審員を意のままにコントロールして優位に誘導する"陪審コンサルタント"を雇い裁判を進めようとするが・・・
"ミラーズ・クロッシング"
フランス映画から、邦画/邦画、韓国映画と続いたので、久々にアメリカ映画を。
「ノーカントリー」で今年のアカデミー賞の最優秀作品賞と同じく監督賞を受賞したジョエルとイーサンのコーエン兄弟の1990年の作品。
1920年代、禁酒法時代のアメリカ東部を舞台に、アイルランド系とイタリア系ギャングの抗争を描く。
アイルランド系のボス役はアルバート・フィニー。
このボスと主従関係を超えた友情に結ばれている懐刀トム役にガブリエル・バーン。
ボスの情婦でトムとも通じる"アバズレ"役にマーシャ・ゲイ・ハーデン。
その弟でセコイ、ゲイのノミ屋役にジョン・タトゥーロ。
そしてイタリア系のボス役は、コーエン兄弟作品常連のジョン・ポリト。
この映画が韓国で公開され日本で公開される前の頃、韓国人の友人から盛んに観るように薦められました。韓国国内では800万人の動員を記録して当時の興行記録を塗り替えた作品。
2001年作品。クァク・キョンテク監督/脚本。
その後、日本でも人気爆発のチャン・ドンゴンの出世作でもあります。
70年代から90年代初頭までの韓国国内でも政治的にも激動の時代を背景に南部の都市プサンに生まれ育った男性4人の激しく翻弄される運命を描く。
リバー・フェニックス主演の「スタンド・バイ・ミー」的な要素も幾分入りつつ、韓国映画らしい重さと熱さでエピソードが上重ねされてくる展開で、出だしから引き込まれてきます。
言うならば「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・・・・」。