ここではご家族や大切な方を亡くした方々に対する心のケアを目的とした団体などを紹介しています。
■グリーフワークのための団体「ほほえみネットワーク」
伴侶に先立たれた人々に対する心のケアが必要なのだということが、社会にも個人にも長い間認識されていませんでした。悲しみという心の問題は、当事者の個人的な問題であると考えられ、自分でそれに対処することのみが求められてきました。
しかし、世の中には自分だけで対処するにはあまりにも大きすぎる悲しみもあるのです。伴侶をうしない、遺された者の悲しみもこの大きすぎる悲しみの一つなのではないでしょうか。
伴侶の死を悲しむことは自然なことであり、必要なことですが、いつまでも悲しみに浸っていいはずがありません。
欧米では1960年代から悲嘆から立ち直るための援助の試みが行われ、いまではそれを利用することはごく普通のことになっています。そこで私たちもカウンセリングの技法を取り入れることが必要と考え、東京都老人総合研究所の河合千恵子氏が開発した「悲嘆からの回復のためのプログラム」を実施してきました。全部で次ページの表のように8回に渡って行なわれるグループカウンセリングですが、1グループ10名前後で行われます。各回ごとにテーマが設けられ、その一つ一つに対して自分の気持ちと向き合っていきます。時には辛く、気持ちが落ち込んで逃げ出したいと思うようなこともありますが、悲しみを消化していく過程ではどうしても必要なことなのです。それでは8回の内容のあらましについて述べてみましょう。
第1回目は、ミーティングに対する参加者の不安や先入観を取り除くために、オリエンテーションを行います。配偶者をうしなった人々が体験を分かち合い、話し合う中から、悲しみから立ち直るためのさまざまな方法に気づく場としてウィドウ・ミーティングを活用して欲しいということを伝えます。
第2回目以降は、その回に設定されたテーマにそって話し合いが行われます。第2回から第5回までのテーマは、「死の否認とお葬式」「怒りとその対応」「罪悪感」「抑うつ感」などの配偶者の死に際して体験しがちな感情に焦点を当てています。これらの回は、配偶者の死に対する現実的な認識と、感情の表現を促進させることを意図して行なわれていますが、このようなことを通じて、自己の体験を客観視することができるようになります。
第6回目からは死別後の新しい生き方を模索することをねらいとして「対人関係とその変化」や「これからの生き方」などの心の世界を投影するような作業を行うことによって、現状を認識してもらい、それを基にして話し合いが進められます。
第8回は最終回で「受容」というテーマのもとで、第1回から第7回までの各内容を振り返り、総仕上げを行います。
このミーティングのカウンセラーも同じ立場、要するに伴侶をうしなった人達が担当していきます。
このことは、ウィドウからウィドウ(From Widow to Widow)を原則としてシステムとして確立しているからです。設立して、12年になりますがこの間、千数百人に渡る方々とカウンセリングし大変な効果を発揮しています。
欧米には伴侶をうしなった人々のためのさまざまな活動がありますが、単にそれをとり入れるだけではなく日本人にかなったメニューを常に開発し、よりよいものをつくり、悲嘆にくれる方々の心よりの支援を使命と考えています。この会を必要と思われる方は、下記入会案内をお申し込みください。